HD編集に最適なパフォーマンス

HD映像、ビデオ編集において高速且つ信頼性に優れたストレージが必要です。特にHD映像系業務の比重が高い場合、高性能に加え容易な拡張性や高度の耐障害性も必要になります。SonnetのFusion DX800RAIDストレージ システムは、16TB、24TB、32TB、48TBの構成が可能、飛躍的なパフォーマンス、定評あるデータ安全性、そして経済的に業務を行える直接続、デスクトップ型のディスクアレイです。このシステムはパフォーマンスと耐故障性が不可欠、且つ柔軟性も要求される環境向けにデザインされました。データ保護機能（耐障害性）と同時に非圧縮HDが容易に扱える高速性能、そしてあらゆるワークフローに優れた柔軟性を提供します。

実際の作業環境下(断片化したドライブ、使用率85％)でRAID 5グループに設定(8基のドライブに同等に誤り訂正符号を生成／分散)、Fusion DX800RAIDシステムは2K (2048 x 1556) LOG RGB 1ストリームのキャプチャと再生が可能。読み込み速度最大1100 MB/s、書き込み速度1000 MB/s を達成（AJA Kona 1080HDテスト）、シングルストリームの非圧縮10-bit 1080 4:4:4 HD、或いは複数のProRes 422、非圧縮8-bit 1080 HD, DV、HDV、そしてDVCPROビデオに対応します。

生データの転送レートはストレージシステムの性能を表す基準の一つですが全てを語ってはいません。コマ落ちせず同時に何れだけのビデオストリームを転送できるかが全体のパフォーマンスを決める上で重要で実際の作業に大きな影響を与えます。Fusion DX800RAIDストレージシステムは同梱のSonnet PCI Express® (PCIe) RAIDコントローラカードに使用されるATTO TechnologiesのAdvanced Data Streaming (ADS™) 技術により、継続的にそして効果的に多くのビデオストリームを提供できます。ADSはデータ転送時のピーク時と底時のスピードの補整機能により安定的な高速のデータフローを提供、帯域幅内でより多くのストリームをコマ落ちなく転送します。

強化されたデータセキュリティ機能

Fusion DX800RAIDストレージシステムにおいてRAID 4、RAID 5、RAID 6、DVRAID™ グループにフォーマットされたドライブを使用時、ドライブ１台が故障した際にデータ保護機能が作動（RAID 6の場合は２台）します。ドライブの故障発生時にe-mail告知を含む、視覚的、聴覚的な警告設定が可能です。ドライブを交換し、RAIDグループのリビルドに数時間かかります、またはリビルド時の読み込みパフォーマンスを最大化にし、作業を行いながらRAIDグループのリビルドをバックグラウンドで継続することも可能です。

ライブに故障が起きた場合の殆どのケースでは、RAID保護グループは残りのドライブ上にあるデータを使用してリビルドを実行します。大容量のドライブを使用するRAID保護グループでは、リビルド中に第２、第３のドライブが故障する危険性が高まります。これらのドライブまで故障した場合、殆どのストレージシステムはRAIDグループを認識できずオフラインモードとなり、データにアクセスできません。DX800RAIDの DriveAssure技術のデータ復旧機能は単純なドライブ不良の場合に他の方法(データ復旧)が不成功の場合でもオフラインのRAIDグループのデータへのアクセスを可能にし新しいRAIDグループへのコピー或いは引き続き作業を継続できます。この機能により、単体ドライブ上のデータ消失か、RAIDグループ上の全データファイルの損失か程の大きな違いが出ることがあります。

優れた拡張性

16TB、24TB、32TB、48TBの容量モデルから、ニーズに合わせ自由に選択できます。後により大きな容量が必要になった場合には、簡単且つ経済的に拡張できるSonnet Fusion DX800RAID Expansionシステムを用意しています。各DX800RAIDストレージシステムにはSAS (Serial Attached SCSI)エクスパンダが内蔵されており、後から追加するDX800RAID筐体へデイジーチェーンで接続するだけ、追加のRAIDコントローラカードは不要です。このため、インストールや設置の手間が減り、拡張にかかるコストを低く抑えられます。各システムに付属のドライブモジュールはユーザ自身で交換作業が可能、別のドライブセットと交換する等、取り出し、運搬を簡便に行うことができます。

選択できるRAID

Fusion DX800RAIDシステムは、パフォーマンスと耐障害性を考慮したRAID 4（DV RAID）、5、6、10のほか、高速性のRAID 0、冗長性に優れたRAID 1、さらにJBODをサポート。このストレージシステムはホットスペア機能をサポート、1基或は複数のホットスペア ドライブを指定、RAIDグループで不良ドライブが出た場合に自動的にドライブを交換します。これらの柔軟性はコンフィギュレーションツールを使用する事でスイッチ等を必要とせずにワークフローに合わせシステムを最適化できます。

ステータス管理機能

Fusion DX800RAIDの信頼性は、エンタープライズストレージでよく使用されるSES (SCSI Enclosure Services) 2.0 準拠とシステムにインストールされたドライブ個々のデータ状況を監視するS.M.A.R.T (Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology) により強化されています。ドライブ筐体に内蔵されたSES機能はリアルタイムでの監視機能や、ドライブ、電源供給、温度状況に関するレポート機能が強化されており、ユティリティアプリケーションのスクリーンと筐体に配置されたLEDインジケータに結果が視覚的にリアルタイム表示されます。また、S.M.A.R.T. データ判定機能は電源やファンに問題がある場合、ドライブの障害を通知し故障時のダウンタイムを最小限に抑えます。

RAIDコントローラの管理機能

Fusion DX800RAIDストレージシステムの中枢はSonnet 6Gb/s SAS/SATA RAIDコントローラです。PCIe 2.0 8レーン（x8） カードが接続できるこの最強アダプタには、最新世代のMarvell® 88RC9580 RAID-on-Chip (ROC) プロセッサが使用されており全てのドライブからのデータ処理を十分なオーバーヘッドで対応できます。RAIDコントローラは512MB ECC付きキャッシュメモリ構成、とりわけデータストリームが容量上限近くまで書き込まれるディスクアレイ管理において極めて有用な働きをします。

原動力

FusionストレージシステムにはEnterprise/RAIDエディションのハードドライブまたはSonnet認定ハードドライブが採用されています。特にRAIDグループでの利用時における、卓越したパフォーマンス、エラー処理、そして信頼性の高さを考慮し選抜されたものです。これらのドライブは、何時間にもわたって繰り返し行われるソフトエラー、振動、信頼性を確立する為の厳しいテストを行い、この検証にパスしたドライブとRAID最適化の為の特別のファームウエアと共に信頼性の高いFusion ストレージシステムが形成されます。

Thunderbolt™対応モデル登場

最近の超軽量ノートブックやMac® mini、一体型デスクトップコンピュータを使用する場合、これらのコンピュータは強力なプロセス能力は伴っていても同等のパワフルなプロ用のビデオ編集ストレージソリューションとの接続性が欠けていました(高性能なRAIDコントローラカードをインストールする事が困難)。Sonnet 6Gb/s SAS/SATA RAIDであるFusion DX800RAID Thunderbolt 2 Edition 、PCIeカード対応 Echo Express SEL Thunderbolt 2拡張筐体がセットになった製品で、HD編集に最適化されたパフォーマンスとデータの安全性をThunderboltポート装備のiMac®、Mac mini、MacBook® Air、MacBook Proへ提供します。

優れたパフォーマンス

Fusion DX800RAIDシステムは、様々なOS、編集アプリケーション、出力要求といった柔軟性と互換性が求められる混在環境で使用するのに最適です。Fusion DX800RAIDシステムは、OS X®、Windows 8、Windows 7、Windows Vista®、Windows XP、Windows Server 2008、Windows Server 2003およびLinuxをサポートしています。また、AJAやBlackmagic Design、Matrox、Bluefish444などのキャプチャカードや Apple® Final Cut Pro® XやAdobe® Premiere® Proなど主流のビデオ編集アプリケーションと互換性があります。